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今こうやって普通に話してるけど、
陽菜の胸はドキドキうるさい。
もう分かってるから、
陽菜は優ちゃんに恋してるって、
「ねえ、陽菜」
「っ…。なに?」
「私、陽菜のこと好きだよ。」
「知ってる…陽菜もだから…」
「こっち向いてよ。」
「ヤダ、陽菜の顔赤いもん…」
下手くそな言い訳したけど、
優ちゃんのキリッとした顔が苦手なだけ。
あの顔をされると言葉が出なくなる。
「陽菜、好きだよ。」
いつものヘラヘラした声が聞こえた。
次の瞬間、優ちゃんに唇を奪われてて、
夕焼けに染まった世界から
陽菜の鼓動の音しか聞こえなくなった。
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