第2章: 追放

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第2章: 追放

「……ここが世界一、平和な都市ラスカードか…… ったく、本当に“あの店”がないし…… ま、俺にはとっておきがあるし、困ることはないが…… 全く……親方も親方だ 『秘密を話されたら計画がおじゃんになる』って言って部下を処刑しておきながら、責任をオレに押し付けんのはどうなんだよっての ま、ターゲットは『褐色の茶髪の女』ってだけしか聞いてねぇし、写真があったとしても、見つかるかなんてわかんねぇし しくじっても説明不足の親方のせいだな ……面倒だし、それっぽいやつがいたら、ぶっ殺せばいっか」 紫の髪の長身の男は物騒な愚痴を溢しながらラスカードの町を徘徊する。 その手にはシャロンの顔写真が握られていた。
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