14人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章: 追放
「……ここが世界一、平和な都市ラスカードか……
ったく、本当に“あの店”がないし……
ま、俺にはとっておきがあるし、困ることはないが……
全く……親方も親方だ
『秘密を話されたら計画がおじゃんになる』って言って部下を処刑しておきながら、責任をオレに押し付けんのはどうなんだよっての
ま、ターゲットは『褐色の茶髪の女』ってだけしか聞いてねぇし、写真があったとしても、見つかるかなんてわかんねぇし
しくじっても説明不足の親方のせいだな
……面倒だし、それっぽいやつがいたら、ぶっ殺せばいっか」
紫の髪の長身の男は物騒な愚痴を溢しながらラスカードの町を徘徊する。
その手にはシャロンの顔写真が握られていた。
最初のコメントを投稿しよう!