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「…1-S…って感じはしねぇなぁ。」
ついさっきまで、あれほど腹が立っていた1-Sのメンバーの一人がいるというのに…こう…何だろう…変な気分だ。
「ああ分かる分かる。俺っちが優秀じゃなさそうだからだろ?それ正解、大正かーいっ!」
「別に思ってねぇよ。そんなことより何でココに?」
「ん?そんなの興味があったからに決まってるじゃねぇか。」
和は天然パーマを指先で、もてあそびながら恥ずかしげもなく、そう答えた。
「俺に…?何でだよ?」
「琴音っちが、君の周辺を調べてるのを知ってね。他にも何人かは君の事を危険視してる。ま、俺っちは単純に興味の話だけど。」
知らなかった…まさか俺が特待生からそんな風に見られていたなんて…。
それにしたって何で俺はこんなデンジャラスな奴等に直ぐに目をつけられてしまうんだろうか?
あぁ…不幸だからか。分かります。
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