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「それより、これから俺っちと遊ばないかニャー?暇なんだよ~っ。」
「何を言ってんだ…俺はこの書類の始末を…ってアレ?」
俺は机の上にあった資料を見る。
すると、必要ないものは省かれ、必要なものは全て俺の名前でサインされている。
「これ…全部お前が?」
「そ、物の三分足らずで終わったよ。」
和は苦じゃないとでも言うような口振りで答えた。
「だから、俺へのお礼は暇潰しに付き合ってくれるだけで良いよ。」
「…腐っても1-Sってことかよ…。」
俺は時間がたって気が抜けた炭酸飲料を一気に飲み干し、ゴミ箱に投げ捨てた。
「暇潰しの内容は?」
「勿論…軽い力試しさ。」
そういい立ち上がる和。
それと同時に和のオレンジの天然パーマから柑橘系の匂いがフワッと香る。
「…。」
「体育館で良いかニャー?神崎君…いや、神崎っちで良いか。」
そして会議室を出る和。
「付いてこいよ…俺もアンタも一度手合わせしたかったんだ。」
口調や顔付きを最大限に凶悪な物…つまりは1-Sらしい物に変貌させて。
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