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体育館は人っ子一人も見当たらず、だだっ広い空間をいたずらにもてあましていた。
俺と和は、そこの中心辺りに向かい合う様に立っていた。
「ルールは簡単。10秒地面にぶっ倒れてた方が負けだ。時間は30分…異論は?」
「あるとしたら30分もって所だな。」
そういうなよ…と呟き、俺から距離をとる和。
「じゃあ…始めるぞ。」
言った瞬間、和の両足が白い魔力に覆われる。
そしてそれは次第に形をなしていき最終的には膝から下が、踵や爪先に鋭い刃が付いた禍々しい装甲に包まれる。
「“光装甲・辻狩り"…装着。」
「鬼神化!」
俺も対抗して鬼神化を発動。瞬時に俺の体を青白い炎が包み込む。
俺は手首の炎の形をリング状から不格好な剣の形にする。
「ブレード!」
俺はブレードを持っていない手で炎を逆噴射。
高速で和の所に飛び込む。
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