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「―ふっ。」
和は地面を強く蹴り、上空に飛び上がる。
「なっ!?」
一体どんな筋肉をしているのだろうか。
和は一気に高い体育館の天井に届くほどまで飛び上がり、彼は天井の鉄骨部分に着地する。
「見せてくれよ…お前が何故、危険視されるのか。」
高いところから俺を見下す様に話す和。
「追い込まれたら、本気になんのか?」
そういい乗っていた鉄骨部分から飛び下りる和。
速度はぐんぐん上がっていき、それと同時に俺との距離を一気に縮めてくる。
だが、今はチャンスでもある。
「空中じゃ身動きできないだろ!」
俺はブレードを解除し、そのまま手のひらを上空につき出す。
「鬼炎術式:リグネッツガン!!」
直後に青白い炎がショットガンの様に勢い良く上空にいる和に向けて発射される。
「…Wright:閃光。」
和は魔術を詠唱。
直後に彼の両足の禍々しい装甲が光り輝く。
いや、光っているだけではない。
あれは。
「電気!?」
ビリビリ!という耳につく音が聞こえた瞬間。
フッ――と何の前触れもなく、上空にいた和の姿が消えた。
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