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ジリジリと暑苦しい夏のアスファルトの上をダラダラと歩いているのは、学校指定の水色のポロシャツを着た少年だ。
髪は柔らかな茶色で、活発そうな顔立ち。瞳は怪しい光を放つ金色をしている。
彼の名は、神崎 栞。
世界でも五本の指にはいる強力な種族、吸血鬼の1人である。
「あ~…あっちぃ…。」
俺は着ているポロシャツをパタパタとさせながら呟いた。
今日の気温は32℃。
いよいよ、夏も本格的になり始めた今日この頃。
俺は学校に行くために炎天下の下、通学路をダラダラと歩いていた。
いつもは教科書やノートが入っていて重い学生鞄も今日は全く重みを感じない。
それは何故かは、今日が終業式だから…といえば大体は分かってもらえると思う。
校長の長ったるい話を聞くだけだから持ち物なんて筆記用具だけで十分だ。
これだから終業式は嫌いになれない。
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