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「あ、栞兄様~っ!」
「ぐうぇ!?」
背後から誰かが名前を読んだかなぁ…とか思って振り向いた俺の体に飛び付き…もといダイレクトアタックが炸裂する。
そのせいで俺はジリジリに温まった灼熱のアスファルトに体を打ち付けてしまう。
「痛っ!そして暑っ!?」
俺は急いで立ち上がり突然飛び付いてきた人物を正面から見据える。
そこには髪型は黒髪のツインテール、顔には幼さが残っていて全体像を見たら中学生にしか見えない俺のクラスメイトの女の子、ルツがニコニコしながら立っていた。
「おはようございます、栞兄様!本日も麗しいお姿で「取り敢えず謝れ。」
俺の感情のこもっていない声を聞いて、はぅっ!?と間抜けな声をあげるルツ。
「す、すみません!こうなったのはあまりの嬉しさに体のコントロールがきかなくなったからでして…。」
そのあともペラペラと反省を述べるルツ。
いちいち、オーバーなのがコイツの悪いところなんだよなぁ…。
俺はため息を1つつき、「分かったから、早くいくぞ。」とめんどくさそうに言った。
ルツはそれを聞いてハイッ!!と太陽のように眩しくて可愛らしい笑顔をしながら返事をした。
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