メアド

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と手を振って去っていった。私が一番驚いたのは反対されなかったことだ。私の友達の中で数学の先生が好きな子がいた。しかし、その子はメアドを聞いたら断られた。そんなことを聞いてたから先生に反対されなかったことに安堵した。  それから数日後の昼休み。私はあかりと職員室の前にいた。私は逃げたい気持ちが込み上げてきた。心の何処かで「教えてくれるわけない」と言っている私がいる。しかし、私はそんな気持ちを振り切って職員室に入った。 「失礼します…」  コーヒーの匂いがする職員室の窓際。英語の先生の隣がバニーちゃんの席だ。
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