メアド

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先生はため息ついて 「英語教えてあげるから言って」  私は先生の言った通りの英語を話した。バニーちゃんはガラスみたいな瞳で私を見ていた。この時「日本人じゃないな」って改めて感じた。当たり前だ。彼は二次元にしか見えない。  バニーちゃんは微笑んで「OK!」と言った。 (そっか…OKか…えっ!) 私は驚きが隠せなかった。  バニーちゃんはメモ帳に自分の書いたメアドをくれた。後ろで先生が「自分のメアドは?教えなさい」と急かすように聞こえた。私は嘘みたいなことに、また顔が緩んでただろう。
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