二次元訪問者

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英語が終わった後に「何ニヤけてんの」と友達に叩かれた。 「だって、キャラに挨拶された感じがして…」 「はぁ?それでニヤてんの?」  と呆れ顔された。私は「いーじゃん」と小さく呟いて教室からでた。  ただキャラに似てるだけ。憧れてるだけで割り切れるはずなのに、どうしてバニーちゃんの前じゃ声が出せないのだろうか?どうして…苦しいのだろうか?ただの挨拶なのにあんなに嬉しかったのだろうか?  廊下にある自分のロッカーの前でしゃがみこんだ。 (訳分かんないよ…) 普通の高校生活が少し狂ってきた気がした。
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