134人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
宇「遅いっ。ほんっと遅い。」
西「うん、ごめん。でもさ…なんでいるの?」
沈黙が続く。
西「おーい、宇野さーーん。」
宇「…しかったの。」
西「…え?」
宇「だーかーらー!
1人じゃ寂しかったの。」
涙声になりながら、そういう彼女が たまらなく可愛くて。
愛しくて、愛しくて…
ギュッ
宇「うわっ。」
西「宇野ちゃん、ごめん。待っててくれてありがとう。」
宇「寂しかったんだからね…?」
西「うん、ごめん。ただね…
すげー嬉しい。
そんでもって、宇野ちゃん可愛すぎ。」
宇「…は?」
西「そりゃそうでしょ~。
いつもは頑固でわがままな姫が、俺のために待っててくれたんだよ?嬉しくないわけないじゃん。
大好きだよ。」
抱き合っててもわかる、彼女が照れてる事。
体がだんだん熱くなっている。
パッと彼女の体を離し、
西「よし、そろそろ行くか!」
宇「うん。怒られちゃうしねー」
俺は彼女の手を引き歩き出す。
すると、彼女は ふと思う。
宇「ねぇ、あれ?これって学校方面じゃないよね?おーい、にっしー!」
最初のコメントを投稿しよう!