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「ブーブーブー…」
何だか聞き覚えのある鼻の音…
後ろを振り返ると道に張り付くように歩いている、ジョルジュ・フランソアーズ・マサトニアがついてきていた。
「どうしたんでございますのぉ!」
ジョルジュ・フランソアーズ・マサトニアは今頃お屋敷でおやつでも食べているはず…
すると、潤んだ目で紫子の顔を見上げ大きくうなづく。
「まぁ、よろしくてございますわぁ…
しっかりと、ついておいでませねぇ!」
といって紫子は歩き出した。
「しかし…どこへ…参りましょうぅ…」
思いきってヘリを飛び出したのはよかったが、はて、何をしてよいやら…
紫子とジョルジュ・フランソアーズ・マサドニアは、日が傾きつつある道端で行き交う人の流れの中に立ち止まった。
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