15人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
紫子の声を聞いて男たちがこちらを向いた。
厳つい顔した集団は威圧たっぷりに紫子をにらみつけている。
「ほう!…こんなところに…どこのお嬢さんだ?ん?」
金髪で頬のこけた男が紫子にいってニヤリと笑う。
「なんだあ?…セントミシェルヴァの制服じゃねえか?ん?」
今度は頭をイがだらけにしている男が、肩からドラゴンのタトゥーと一緒ににらんでいる。
勢いよく出てきてしまったがこれからどうしたらよいのだろう?
右斜め前方にはボコボコにやられて
「う~う~…」
うなっている男の子が顔を悲痛にうめいている。
紫子は恐ろしさにふるえる足に力を入れかろうじて立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!