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紫子は思いましたのぉ。
このまま、この人たちの好きなようにさせてしまってよいのでございますのぉ?
紫子はまだ…
殿方とおつきあいをしたことがございませんのにぃ…
お兄様のあのようなお姿を見てしまった後でございますし…
紫子は…
紫子は…
涙があふれ頬をつたう。
ジョルジュが「ワン!!」と耳の片隅でいったような気がいたしましたが定かではありませんのぉ。
恐怖は消え去り、ただ静かな時間だけが大河のごとく流れていく感覚。
なぜでございましょうぅ?
頭の中がすっきりしておりますのぉ。
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