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その暖かい風はさらに強さを増し、雷鳴のごとき轟音が追い打ちをかける。
目をつぶったままの紫子は
…あら?…周りが何だか騒がしくなってまいりましたわねぇ…
ジョルジュは珍しく「ワンワン!!」と吠えている。
あの幻想的な風景は姿を消し、星さえもどこかへ吹き飛ばされてしまったようだ。
轟音の主らしきものが近づいてくる。
紫子は目をそっと開けてみた。
薄紅色の光は色をなくし、ただ白くそれはそれは強い光線が街を焼き尽くすかのごとく照らしていた。
…U・Ф・O?…
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