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紫子は目を大きく見開いた。
人らしき影が轟音の主から落下してくる。
…宇宙人…で・す・のぉ?…
数人の宇宙人は次々に路地へと舞い降り紫子たちを取り囲んだ。
その素早さは、アメリカ軍も顔負けの俊敏なものである。
あまりに咄嗟の出来事だったので紫子も動けない。
そのうちの一人が音もなく駈け寄り、紫子の上に乗っかっている彼を引きはがした。
」何者でございますのぉ?!」
紫子は跳ね起き、羽交い絞めにあっている彼の方を見た。
…彼を助けてさしあげないと…
紫子の周りには10人はいるであろうか?
屈強な軍人らしきシルエットが浮かび上がる。
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