あれは…夢でございましたのぉ?

28/42

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
紫子は目を大きく見開いた。 人らしき影が轟音の主から落下してくる。 …宇宙人…で・す・のぉ?… 数人の宇宙人は次々に路地へと舞い降り紫子たちを取り囲んだ。 その素早さは、アメリカ軍も顔負けの俊敏なものである。 あまりに咄嗟の出来事だったので紫子も動けない。 そのうちの一人が音もなく駈け寄り、紫子の上に乗っかっている彼を引きはがした。 」何者でございますのぉ?!」 紫子は跳ね起き、羽交い絞めにあっている彼の方を見た。 …彼を助けてさしあげないと… 紫子の周りには10人はいるであろうか? 屈強な軍人らしきシルエットが浮かび上がる。
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加