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大泣きしている父親の頭をなでながら紫子は彼のことを思った。
…彼はどうして紫子の上に乗ろうとしたのでございましょうぅ?…
…そもそも彼は何者なのでございましょうぅ?…
たまたま通りかかった路地で彼はボコボコに殴られていた。
それを紫子が助けた。
頭がクールダウンしてくると自分のとった行動はとても恐ろしいものだったのだと思われてくる。
紫子は実際の喧嘩というのは初めてのことで、男5人組を打ちのめした時もあまり手応えはなかった。
恐ろしいというのは、もしあのままTOSAがこなかったらどうなっていたのだろう?
どこの誰ともわからない男の子に体を委ねてしまっていたのだろうか?
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