あれは…夢でございましたのぉ?

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紫子はそれでもよかったのだろうと思う。 …彼だったら… 不思議なのだが彼とは初めてあった気がしない。 どこかで会ったような… どこかなつかしいような… 深いかかわりがあったような気がするのだ。 しかし、それが何だったのか…どこだったのか…いつの時代だったのか… そんな「気」がするだけで確証がもてない。 そんなもやもやした断片をあわてて心にしまい… 紫子は「パッ」と我返る。 「お父様! 泣いている場合ではございませんわぁ!!」
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