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紫子と父親は(ジョルシュも含む)TOSAの皆様とともにヘリへと駆け込んだ。
あっというまに夜空へ舞い上がり眼下には宝石を散りばめたような夜景が広がる。
その時!
ヘリの無線がけたたましく音を発する。
「ザーザーザザザー!」
TOSAの一人が無線機をとり低い声で
「こちら39442857a-cuzです。どうされました?」
大きな手に包まれた無線機のマイクは小さな黒豆に見える。
「き・き・消えたんです!!」
スピーカーから流れる声は冷静さを失い、青ざめた顔が思い浮かぶようである。
「落ち着いて…何が起こったのです?」
明らかに平常心を失い、あの屈強な戦士が発しているようには思えない声で…
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