15人が本棚に入れています
本棚に追加
…これにて終わりであるか…
と覚悟を決めたその時、体がふっと浮き上がり夢見ごこちのまま体が後ろへ引っ張られる感覚がした。
間一髪で爪の先がかすかに首筋をすり抜けてゆく。
それでも皮膚は裂け3本の赤いすじをつけた。
「んっがっ!」
背中から倒れ込むと、あの男の子が自分の襟をつかんで一緒に倒れていた。
どうやら助かったようだが大熊は体制を整え「ヴォ~!!」と大きな口を開け、次の攻撃を繰り出そうと鋭い牙を光らせる。
最初のコメントを投稿しよう!