天上院雅直彦の苦悩(?)

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大熊は牙を向き両腕を高く振り上げ、これでもかと威嚇のポーズを見せつけてきた。 初冬の低いどんよりとした空に突き刺さるような姿は怪獣映画そのものだ! だが…雅直彦はこんな場面なのに…いや、こんな場面だからかもしれない。 彼の骨ばった彼の体が自分に心地よいことを感じていた。 …なんなのだ? この不思議な感覚は… 雅直彦は戸惑い、今、何をすべきなのか、何を優先させなければならないのかわからなくなっていた。
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