天上院雅直彦の苦悩(?)

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 大熊は気を失ったまま涎に牙を濡れ光らせている。 しばらくは目を覚まさないであろう。 欲望という名の長はもう一人の雅直彦をはちきれんばかりに膨張させた。 それは袴を押し上げ悲鳴にもにた声をあげている。 彼はそれに気がついたようで布の上から指をそっとはわせてきた。
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