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桜沢美月(当時13)は緊張していた。
古文書から色々な物や人を召喚する能力を持つ文織(あやはとり)一族であるため、文織の位階免許取得試験を受けているのだ。
多くの一族が見守る中での試験だ。
(うぉ~…緊張してきた。でもやるっきゃないよな!)
腹をくくり、美月は召喚した。
「文を織りて門を成す。我が求めに応じて出でよ!!」
古文書から、文字の羅列が飛び出したかと思えば、そこには人がいた。
「っしゃぁ!召喚出来た!
立花ギン千代だ!」
美月は、古文書から立花ギン千代を召喚したのだった。
「そなたが、私を呼び出し者か…」
「うん!よろしくね♪」
美月は笑顔でギン千代と握手した。
「ふむ…よろしい。桜沢美月、位階免許取得合格だ。
これが、君の位階免許だ。」
「御大、ありがとうございます!」
美月の位階免許取得試験は無事合格で、美月は文織の任務に就く事が可能になった。
「しかし、美月とその史人は瓜二つだな。」
御大は、美月とギン千代の顔を何度も見比べて言った。
「「…………………自分に似てる!!」」
美月とギン千代も互いの顔を見比べ、驚いていた。
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