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自分の家に帰る途中…
「そなたは、私に首輪を付けるか。」
「え?」
ギン千代がポツリと言った言葉に美月は聞き返す。
「いや、他の文織の後ろにいた奴らには首輪が付いていたからな。」
「あぁ…私は首輪付ける気ないよ?
だってさぁ、ただでさえ主を守る義務というか呪がかかってんのに、首輪でさらに縛り付けんのは可哀想じゃない…。」
美月は、史人を召喚しても首輪で縛り付ける気は元からなかった。
「そうか……なら良い。
私も呼び出されるのは良いが、首輪で縛り付けられるのは御免だと思ったからね。」
ギン千代は、美月の言葉を聞いて安心したように笑った。
美月の家に着き、ギン千代は気になった事を聞いた。
「そなたは、あの一族であるなら何故一緒に暮らさないのだ?」
「あぁ……一緒に暮らせるっちゃ暮らせんだけどさ、桜沢家ってのはかなり末席の方だからね。
それに私は自由に暮らしたいのさ♪それから、ギン千代さんを位階免許に入れないのも理由があってさ」
美月は位階免許を見せながら言う。
「何か気になるから、一回入ってみよう。」
ギン千代がそう言うため、位階免許に入れた。
数秒後、ギン千代が出てきた。
「何なんだ彼処は!!
そなたが入れない理由が分かった…」
ギン千代はとても嫌な物を見たような顔をしていた。
「ね?何か、残念な仕置き部屋みたいだったっしょ?
だから入れないの。」
美月は一人暮らしなため、同居人が出来て喜んでいた。
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