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「未来はすごい物がたくさんあるんだな。」
ギン千代は、しみじみ語った。
まず、洋式トイレに驚き、次は風呂とシャワーに驚き、ドライヤーに驚き、何よりテレビに一番驚いていた。
「まぁ、戦国時代から五百年後の世界だからね♪」
「そして、美月…そなたは何故私を召喚したのだ?」
ギン千代は、美月に己を召喚した理由を訊いた。
「あぁ、実は偶然古文書見つけて、気に入ったんだ!
女武将かっこいいって思ったから。」
「そんな理由か!?
フッ…まぁ、そなたとは何か縁があるのかも知れぬな。」
ギン千代は、美月の理由に気が抜けたような顔をして苦笑していた。
「そういえば、ギン千代 うちの学校に編入するんだってさ。」
「学校?」
「今の世は、勉強する機関が整ってるんだ。
満6歳の子から全員、小学校六年・中学校三年の九年間は義務教育ってヤツで等しく学べるんだよ。
それから、高校、大学とあるんだけど、そこに進むか就職するかは自由なんだ。」
「ほぉ、ではそなたは13歳だから、義務教育の期間中って事だな。」
ギン千代が興味深く聞いていた。
「そうそう、それでギン千代も私の同じ学年で同じクラスになるんだってさ。」
「………同じ学年というか私は年齢が上だが?」
「大丈夫だよ!若く見えるから!」
ギン千代は同じ学年は多少無理があると思っていたが、美月は自信満々に大丈夫だと言っていた。
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