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翌日
ギン千代は中学校に編入した。
「立花千代子です!よろしくお願いします!」
席は美月の隣だった。
「千代子って?」
「朝、屋敷に行っただろう?
その時に御大から千代子と名乗れと。
そなただけが真の名で呼べば良いしな。」
美月は、朝、編入許可証を受け取りに屋敷に向かった時に御大がギン千代と話していたのを見ていたため、なるほどと納得していた。
「…この学校はそなたの他にも文織がいるのか?」
「あぁ、何人かいるよ~。
たしか御大がこの学校の理事長だっけ?何か金を支援してるんだっけ?
そんな感じだから史人だけでも編入してたりすんのよね~。」
「なるほど。だから首輪を付けた史人が何人もいたんだな。」
ギン千代は美月の説明を聞き納得していた。
そして、今日まで勉強した事は、家に帰ってから美月がしっかり教えた。
「なるほど。分かった!
美月のノートは見やすいな。分かりやすい♪」
ギン千代はノートを写しながら呟く。
「そうかな?あっ、でも数学と理科の物理と化学だけはアテにしないでね。
一番苦手なんだよね(笑)」
「苦手と言いつつ、試験ではなかなかの点数が取れてるが?」
ギン千代は美月のテストを見ていた。
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