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しかし出ると言ってもな
覚めろとしか…
うむ…
困ったものだな…
「はぁ………こういう場合私が思った通りになるハズだ、どうせならんのだろうがな」
仕方がない少し歩いて考えてみるか
真っ暗な道を歩く
手探り状態とはまさにこれの事だな
はぁ、早くこんな夢の中から出たいものだな…
ふと正面をみると誰かが歩いている
「ふんっ、見つけたぞ!!きっとヤツだな、私にこんな夢を見せる悪趣味のヤツは」
走ってやつを捕まえに行く
しかし走っても走っても追い付けない
なんなんだこれは!?あぁぁぁもどかしいもどかしい
「くっそぉぉ!!これはバトル漫画がかなにかか!?」
そうまさに修行のような
じゃなくて何故追い付けんのだ!!
すると歩いていた人物はすっと止まった
(!?、チャーンス、今すぐに追い付いてやる!!)
すぐ後ろまでたどりつき気づく
その後ろ姿は雨だった
「あめ…なのか…?」
その人物は私の方に振り向いた
「おめでとう♪沙奈ちゃん」
やはり雨だ、雨以外の何者でもない
その時ぎゅうと抱き締められる
「!?」
「アハハ、君は素質があるみたいだね直に触ってわかったよ」
「ちょ、はな」
「クスッ、大丈夫だよすぐに何もわからなくなるから♪安心して…?ね?」
こんなの雨じゃない
雨はもっと優しくてたまに強引だけど…私の嫌がることはしない!!
ドンッと突き放す
「沙奈ちゃ…」
「貴様は誰だ…?」
「誰って…僕だよ?雨だよなに言って」
「残念だったな私と雨は10年以上の幼馴染みだ雨じゃない事はわかる!!雨はそんな強引な事はしないし私の嫌がることはしない!!そして私の夢の中になんか出てくるハズがないだろう」
「!?」
「それに雨はこんな臭いはしない…血生臭い臭いなんてな…貴様は誰だ」
「……………アハッ」
「アハハハハハハハハハ!!!!、本当にびっくりだよぉ章刹さん、いやぁびっくり、びっくり」
「なっ」
「ンフフ、見つけちゃった見つけちゃったよ♪最高の最適者が」
「雨の顔でそんな笑いかたするな気色悪い」
「あっ、ごめん?傷付いちゃった?でも残念でした、ボクの本当の正体はこんな所であかせませんW、ということでこの格好のまま喋るね♪」
な、なんなんだコイツ…
私が呆然としているのを知ってか知らずかそいつは喋る
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