5人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん、わかったけど無理しちゃダメだよ」
「わかっている、それより、雨…」
「なに？」
「命令だ、こっちに来い」
「…え、うん」
ベッドに腰かけるとぎゅうと後から抱きしめる
「沙奈ちゃん？」
「雨、雨…」
「怖い夢でもみたの？」
「あぁ…そうだな…、なんだか奇妙な…夢をな」
「そっか…」
「…あぁ」
「沙奈ちゃん」
「なんだ？」
「落ち着いた？」
「あぁ、やはり雨といたら落ち着くな」
「えへへ、沙奈ちゃんに誉められちゃった」
「ふん、誉めてないがな…フムそろそろ時間のようだな」
「うん早く着替えないと」
「そう…だな」
腕の力を緩めると雨はベッドから立ち上がる
「あ、えっとえっと着替えるなら僕部屋からでるね」
「あ、そうだな」
と言いながらパジャマのボタンを外しながら答えると
雨は顔を真っ赤にしてひぃとだらしなく声をあげて部屋から慌てて出ていった
「着替え終わったら言ってね」
「あぁ」
ドア越しから雨の声が聞こえる
やはりヤツといるとなんだか落ち着くな
なんて考えながら着替える
着替え終わった後ボタンをかけ違えていたなんてのは秘密だ
最初のコメントを投稿しよう！