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午後の授業も変わらずツマラナイ内容だった
担任が終礼をして学校が終わった
(ん~、疲れたな…そういえば雨を待たないとな)
カバンを持って廊下にでる
雨のクラスはまだ終礼中のようだった
仕方ない自転車置き場で待ってるか……
靴を履き替えて自転車置き場で待っていると何人かの女子がこっちに来る
「章刹さんちょっと良いかしら?」
「……はぁ」
またか…私は読んでいた本を閉じ女子達の方を向く
「なに?」
「単刀直入に言うけれど朝霧君にちょっかい出すのやめてもらえます?」
「ちょっかい…だと?」
つい鼻で笑ってしまう
「私が雨にちょっかいを出しているとでも?」
「えぇ、見えますわね、幼馴染みかなにか知りませんけど、調子に乗るのはそこまでよ?」
「フン、調子に乗るねぇ……私から見たらあなた方の方が調子に乗ってるとしか見えませんけど?」
「まぁ、お口だけお達者ですのね?」
その時上から水がかかってきた
「!?」
バケツの水か?ふと上を見上げるとそのグループの女子達が慌てたように逃げていくのが見えた
「これは忠告でしてよ?章刹さん?」ウフフと笑って軽い足取りで帰っていた
「エゲツナイ奴等だなそれでもお嬢様学校の生徒か?まぁ共学になったらお嬢様お坊ちゃん学校か…」
「それにしてもべとべとだ…気持ちわるい」
「沙奈ちゃんごめんね」
「雨か」
「終礼ながびい……」
「どうした?」
「び………」
「び?」
「びしょびしょじゃんか!?どうしたの?なにされたの!?」
「あぁ、やっかみだやっかみ、貴様と居ることがあまり気に入らん奴等からされた」
「…!?」
「どうした?あまり気にするな貴様は何も悪くないぞ?」
「気にするよ!!僕のせいで沙奈ちゃんが酷い目にあってるのに」
「フンお人好しだな雨は」
「し、心配なんだよ!!」
「それくらいわかってい…ハックシュ」
「あわわ。風邪引いちゃうよ!!!」
慌ててバッグからタオルを出して私に渡す
「ズピッ、最悪だな」
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