第二章「始まり」

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確かに。 そこにいたのは美香だった。 美香…なんだけど。 昨日あった美香ではなかった。 相変わらず整った顔に華奢な体。 小さめな身長がまたかわいくて。 だけど。 美香の瞳に、色はなかった。 色? そう。色。 冷たい目をしていた。 心を深く閉ざすような、全てを拒絶するような。 そんな目を、していた。
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