ふわり

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カタン、と何かの音で目が覚めた。 筆が落ちる音で目が覚めるなんて どんだけ浅い夢だったんだろ。 って思って辺りを見回してみたけど、筆なんて落ちてなかった。 じゃあ新聞なのか? いや、でももう5時だし…… いくらなんでも遅い。 カーテンを開けると東の空が赤い。 今日の朝ごはん…… 何にしよう……… 「ふゎあ…………」 そんでおおあくび。 鏡を見れば相変わらずのひどい寝癖。 髪伸びたなぁ、切らなきゃ。 蛇口をひねって水を出す。 「つめた……」 軽く顔を洗ってから キッチンへ。 少しアンティークなポット? ヤカン? どっちでもいいや、で、お湯を沸かして、その間に戸棚から缶を出して挽いて貯めておいたコーヒーの粉をセット。 「さて……と………」 もう牛乳と新聞は届いてるだろうから……… 「取りますか」 アトリエの戸を開けて 郵便受けと牛乳受け?から取って中に入りかけた。 「っ?!」 何かいた。 戸から3メートルぐらいの所。 横目で見たかぎり白い何か。 .
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