90人が本棚に入れています
本棚に追加
カタン、と何かの音で目が覚めた。
筆が落ちる音で目が覚めるなんて
どんだけ浅い夢だったんだろ。
って思って辺りを見回してみたけど、筆なんて落ちてなかった。
じゃあ新聞なのか?
いや、でももう5時だし……
いくらなんでも遅い。
カーテンを開けると東の空が赤い。
今日の朝ごはん……
何にしよう………
「ふゎあ…………」
そんでおおあくび。
鏡を見れば相変わらずのひどい寝癖。
髪伸びたなぁ、切らなきゃ。
蛇口をひねって水を出す。
「つめた……」
軽く顔を洗ってから
キッチンへ。
少しアンティークなポット? ヤカン? どっちでもいいや、で、お湯を沸かして、その間に戸棚から缶を出して挽いて貯めておいたコーヒーの粉をセット。
「さて……と………」
もう牛乳と新聞は届いてるだろうから………
「取りますか」
アトリエの戸を開けて
郵便受けと牛乳受け?から取って中に入りかけた。
「っ?!」
何かいた。
戸から3メートルぐらいの所。
横目で見たかぎり白い何か。
.
最初のコメントを投稿しよう!