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見て見ぬフリをするか
どうするか………
あ、でもカズが来て腰抜かされても困る。
「…………人だよね?」
誰かが答えるわけでもないけど
聴いてみる。
「………寝てる…………」
その人はすーすー寝息を立てて丸まっていた。
これ……遺棄?!
てかすっごい綺麗な顔。
睫バサバサ。
肌白い!
オイラとは真逆だわ。
「よいしょ」
オイラはその人を担いでアトリエに入った。
そしてベッドの上に乗せる。
「あれ、この人………」
女かと思ってたら男だわ。
喉仏あるし。
それ以前に胸ペッタンコ……
歳、同じぐらいかな。
どこから来たんだろ?
「あ、やば、忘れてた」
お湯沸かしてたんだった。
急いで火から降ろして
円を書くようにコーヒーを煎れる。
新聞をテーブルに置いて
牛乳を冷蔵庫に入れる。
ついでに卵とパンとベーコンを出す。
これがいつもの朝食の材料。
変わるとしたらサラダが付くかどうか。
そんでそれを作る前にコーヒーを一杯飲んでから朝食に取り掛かる。
いつもそれをやりながら
今日の予定を決める。
うん、今日も最高の一杯。
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