その①『幻想入りを知ろう』

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注意③『幻想入りの仕方』 巴「なんか留意点って言った方がわかりやすいような……まあいいか。 えっと、幻想入りって“幻想入りしよう!!”なんて思ってできるもんじゃないのよね。 幻想入りにも種類があるから確認しておきましょうか……まずはこれ、神隠し」 ◯神隠し型 巴「例としては、事故にあったはずが怪我をすることなく気がつけば幻想郷に……。とか、金髪美人に連れられて……とか」 因みにこのときによく使われるセリフは 『ようこそ、幻想郷へ』 です。 巴「まあ、参考までにね。 さて、神隠し型の説明だけど……これは八雲紫が主人公をなんならの理由で“神隠し”にしてしまうケースね。 神隠しさせる理由としては」 ・気まぐれ ・能力とか幻想的な力が開花しそうだったため ・来るべき異変に備えて 巴「が、あげられるかしらね。 まあ一つ目の“気まぐれ”は説明する必要ないわよね。 二つ目。これは作者の書く幻想入り主人公が当てはまるわ。具体的に言うと」 主人公、橘優未には不思議な力があった。 ある日その力が自身では押さえきれなくなり、友人や通行人に目撃されてしまう。 その事によって、幻想郷と外の世界の境界があやふやになってしまうことを防ぐため、八雲紫は彼女を幻想郷に連れ込んだ。 「……あれ? こんな理由だったかしら……? ともかく、最後の辺りは作者のこじつけだけど、実際はこんな感じだと思うわ。 では三つ目、来るべき異変に備えて。例をあげるとすると……」 八雲紫は近いうち、幻想郷に大きな事件が起きることを知った。 惨事を防ぐため、今この幻想郷にはない新しい力がほしい。 どこかに良い逸材はいないだろうか……。 巴「と、まあ。こんな理由で主人公を見つけ出し、幻想入りさせるってわけね」 あと、自殺志願に絡めて幻想入りということもありますが? 巴「ああ……まあ、一応言いましょうか。 自殺をしようとした人は幻想郷に行くわ。例えば飛び降り自殺をした筈なのに知らない土地に……みたいな。 また、学校の屋上から飛び降りようとしている生徒を助けようとした結果、主人公もろとも飛び降りてしまい──一緒にきちゃった。みたいな。 まあ、総じてこれは、殆どが八雲紫の仕業で、神隠しとして扱われるもの。 では続いて幻想化型よ」
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