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高校時代。
ある日の放課後。
学校の近くの海で、あたしが一人で泣いていたときのこと…
美華「グスッ…グスッ…(涙」
しばらくすると、後ろで足音が聞こえた。
?「どうしたの?」
そう声をかけられて振り返ると、そこには、学年一のイケメンでモテモテの、荒木涼介くんが立っていた。
美華「あ…。荒木くん…。」
あたしは制服の袖口で涙を拭いた。涙なんて、見られたくなかったから。
美華「別にっ?なんでもないよ😃」
そう言って、あたしは荒木くんに笑顔を向ける。
涼介「別にって…泣いてたじゃん…。俺でよかったら話聞くよ?」
優しいな…。
こういうところが、女の子にモテるポイントなんだろうな…。
美華「ありがと…。」
あたしはきづけば、荒木くんにすべてを話していた。
美華「こんなこと…荒木くんに話すことじゃないんだけど…。あたしね、ずっと好きな人がいたの。だけどね、あたしがやっと告白しようって思って、その人呼びにいったら…先に他の子がその人に告白してて……OK…したみたいで…っ…グスッ…」
そのときのことを思い出して、また涙が出てきてしまった。
荒木くんは、あたしの話を、静かに聞いていた。
涼介「そっか…。でもさ、俺思うんだよね。たぶんそのひとは、天草さんの運命の人じゃなかったんだよ。だって、天草さんの運命の人だったら、どんなことがあっても二人は一緒になるはずじゃん?だから、天草さんの運命の人は、他にいるんだよ。ね?」
荒木くんの言葉一つ一つが、心に染み込んでいくようだった。
美華「そうだね…。荒木くんに聞いてもらってよかったよ。ありがとう。」
涼介「いや…対したことは言ってあげられなかったけど…。あ、あのさ、これからも話したくなったら聞くから、メアド教えてよ。」
美華「うん。ありがとう(^^)」
これがきっかけで、あたしたちは仲良くなった。
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