『運命の人。』

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涼介が教室に戻ると、美華と大貴が仲良さそうに話していた。 なんか嫌な気持ち…。 最近美華、俺と無理してしゃべってるように見えるし、大ちゃんも俺らが話してると勝手に入ってくるし…。 でも大ちゃんと話してる美華、すごい楽しそう…。まさかあの二人…。 美華が涼介に気づいた。 美華「あ…涼介…。」 美華(彼女とどんな話してたのかな…) 大貴「こっち来いよ」 大貴(チッ…せっかく美華と二人で話してたのに…) 涼介「あ…うん。」 涼介(二人とも嬉しそうじゃない…。やっぱり俺、邪魔だったかな…。) 涼介「俺邪魔だったかな…。」 つい、思ってたことが口から出てしまっていた。二人ともびっくりしている。 美華「涼介?何言ってんの?」 涼介「いや…別に。」 大貴「………そうだよ。お前邪魔。」 美華「!?大貴も何言ってんの?二人とも変だよ。」 大ちゃんの様子がいつもと違う。 大貴「美華は黙ってろ。せっかく俺が美華と二人で話してたのに帰ってきてんじゃねーよ。お前はずっと彼女のとこに行ってろ。」 涼介「大ちゃん…お前まさか…美華のこと…」 心がざわついた。 大貴「あぁ。俺は美華が好きだ。」 美華「え…大貴…?」 大貴「荒木はどうなんだよ。」 美華「大貴っ何聞いてんのっ///彼女が好きに決まってんじゃん」 涼介「お…俺は…別に。」 あ…俺何言ってんだよ。俺が好きなのは… ふと美華を見ると、美華の目からは、涙がこぼれ落ちていた。 美華「あ…なんであたし…」 美華side~~~~~ なんで涙が出るのよ…。 答えはわかってたはずなのに…涼介のことは忘れたはずなのに…。なんで涙が止まらないの…? 悲しくないのに…苦しくないのに… 大貴「美華…お前…。おい荒木。お前言ったからな。美華は俺がもらう。」 大貴は、美華の腕をつかんでその場を去った。 涼介side~~~~~ ……くそっ…!なんで言わなかったんだよ。ほんとは美華が好きだって…。 傷つくのが怖かったのか? でも…美華はなんで泣いたんだよ…。 もうわけわかんねぇよっ!!
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