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4月、
桜がヒラヒラと舞い散る中
一人の少年は言った
「・・・桜うざったい。」
「そういうこと言ったら駄目だと思う」
今、即座に突っ込んできたのは俺の弟の類(ルイ)
まったく、とでも言う様にため息を吐かれた
んー
だって本当のことだしな
桜、この存在自体が昔からどうも気に入らない
ほら・・・桜ってひらひらしてて邪魔じゃないか?
「今日お兄ちゃん入学式だよね
準備とかしなくていいの?」
俺が桜の存在意義について考えていると
何気ない感じで類が話題を振ってくる
「明後日のはずだが?」
「え、まさか・・・知らない?」
類が驚愕の表情を此方に向けてくる
間違えたか・・・?
・・・いや、間違ってない
この前しっかり確認した、明後日だ
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