入学ですか、

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「えーと、ここらへんに・・・あったあった  はい、見てみて」 机に山積みにされた紙の束から 類が急いで取り出したものは 真っ白な一枚の手紙 「何だ、それは」 「いいからいいから」 いいからって・・・ そう言われても身に覚えもない物を見るのは嫌なんだが かさ 全く身に覚えのない手紙を急かされるまま渋々開ける 力強く整った文字、中々特徴的だ この文字は・・・ [飛鳥、久しぶり!! 飛鳥の大好きなお父さんだよー!!] 「・・・」 「お兄ちゃん破れてるよ、紙」 おっと、危ない 類の冷静なコメントに過ちを犯すことは無かった あー、あれだあれ やたらハイテンションな書き出しにイラついた [今回は飛鳥にお知らせがあるんだ、 飛鳥の行く学校は僕が理事長を勤めている所に決定だよー!!] ・・・は? 「・・・父さんの所って、男子校だよね?  お兄ちゃんの希望した学校ってどうなったの?」 何だこのオジサン 妄言吐いてんじゃねえぞ? 俺は普通の共学に合格したはずだが?
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