普通

8/13
前へ
/60ページ
次へ
「そういえば、浦川様はご自宅への連絡はしておられるのでしょうか?」 「はい、一応遅くなるとは言ってありますが……」 「そうですか……、ご家族も公認されておられるのですね。」 「…………。」 あれ?なんか変なこと言ってないかこの人? 「でも数日前に知り合ったばかりの異性の家に来るなんて、やはり最近の子たちは………」 あれあれ?咲さんてこーゆー人なの? 「ちっ、違いますよ咲さん!僕とコイツは友人で……」 「まぁ!?最近では友人でもそんな所までいってしまうのですか!?私の想像以上でしたわ……」 ……だめだ、手に負えない。 「ごめんなさい浦川サマ、咲は妄想癖を超えて暴想癖があるから。」 「ここにはマトモな人はいないのか?」 「私は?」 「……………。」 ツッコまないぞ。 ここでツッコんだら負けだ。 「他に人は?」 「いないですよ。ここには私と咲の2人だけです。」 「親はどこにいるんだよ」 「えぇ~っと………咲、パパたちって今どこにいるの?」 「でもやはりそこは………えっ……あっ、旦那様は今はドバイで、奥様はフランスです。」 「………咲さん、東雲の家は富豪なんでしょうか?」
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加