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――「ありがとうございます……その……助けてくれて」
「いえいえ、私は見たままの事を言っただけです。けど、どうしてもお礼がしたいって言うんだったら一緒のお墓に……」
「嫌です」
「即答!?……なら私と一緒に愛の……」
「嫌です」
「……。付き合「嫌です」って……」
「……。じゃあ何ならいいんですか!?あんまり断ってばかりだと力ずくの行為にでちゃいますよ!闇討ちくらい簡単にやっちゃいますよ!!」
……いやいやいやいや、何さらっと犯行予告しちゃってんの!?怖ぇよ!!
でもコイツなら本当にやりかねん……。
しょうがない……。
「メシ奢るくらい「ピクッ」だっ…た……ら……」
ん?ピクッ?
なんだ『ピクッ』って?
「ピクッ、ピクッ」
おいおい、どうしたんだ!?
「ふっ…ふふっ」
笑いだした……、めちゃくちゃ怖ぇ……。
「それはもちろん『2人で』ですよね?」
彼女はカエルを睨む蛇のような獲物を見る目でこちらににじりよってきた。
背後には淀んだどす黒いオーラがでている気がする。
「まぁ、2人だけになると思いますケド……」
動きが止まった。
今度はプルプルと震えはじめた。
「…………イ」
「イ?」
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