孤独からの解放

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しばらくして、剛はふと思った。 金魚に一生懸命話しかけている自分は、周りの人からなんと思われているのだろう? そして自分自身、すごく寂しいと感じている。 やはり友達がほしい。 剛はカーテンを閉めて部屋を暗くすると、ベットに寝ころびながら携帯電話を操作した。 画面には電話帳が表示されたがそこには母親の番号しかない。 新規作成のボタンを押して、剛は文字を打った。 画面には 名前 石川真奈美 電話番号 090 と表示された。 なぜ石川真奈美という名前にしたのか剛自身よくわからない。 自分はなんて悲しいことをしているんだ、と思いながら剛は完了のボタンを押した。
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