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『無いかな…』 「無いのかよ……てゆーか、切っていい?」 『あぁ、良いよ…後輩君の事、襲うなよ…お前年下好きだからな…』 「うっせぇよ!!」 プチッ 俺は電話を切った。 「いいんですか?」 ドアの近くに居た松川が聞いてきた。 「別に、」 「雑炊食べますか?」 「うん…」 松川は俺にスプーンを渡した。一瞬、手と手が触れた…大したことじゃない…ただ記憶に残った…松川の手は、すごく…すごく…冷たかったから… 「松川…あーんしてほしい…」 自分で何言ってんだよって思った…でも、甘えたかった…最近は男に対して、抱くか抱かれるか、そんな目線でしか見てなかったから…
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