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「じゃあ…雷君って呼ぶね、俺は相模野瑞騎、瑞騎って呼んで…」
「瑞騎さんですね、わかりました…」
雷君は照れながら俺の目を見る。
“カワイらしい”って言われたけど…雷君の方がよっぽどカワイイよな
「おい、山本!!サボるな、仕事しろ!!」
奥で、いかつい店員さんが雷君に怒鳴る。
「すっ、スイマセン…今戻ります。」
「ご、ゴメン引き止めて…」
「大丈夫ですよ…さっきの先輩、頭が硬いんですよ…」
と、雷君は意地悪そうに笑う。その笑い方がとても子供っぽくてかわいかった。
「えーと、じゃあ…さっきの本持ってきますね」
雷君は"トコトコ"と歩いて行った
俺は、雷君が探してくれてる間にその辺の棚にある本を取ってみた。
"男を手玉に取る方法"
"男心とは?"
こんな本を読んだところで女に何が解るんだ?
…………なんて考えていると、
「瑞騎さーん」
「わっ、わぁっ!?」
雷君は俺の耳元で囁いた。
俺はビックリしすぎて大きい声を出してしまった…
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