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ガチャン 「お~相模野~今日はやけに早いな~」 俺が店内に入るとまず耳に入ってきた声。 「スミマセン安本さん…最近、疲れてて…早く来て仮眠でもしようかな…と、思って」 安本さんとは…"ここ"カフェ安の店長さんだ。35歳で、すっごく男前だ。絶対モテるな。 「最近帰ってきてないみたいだけど、またなんかあったのか?」 小声で安本さんが俺に聞いてくる 「あっ、いや…特には…」 「本当か~?」 「本当ですよ!!」 「まぁ…本当に困ったらまた言えよ?いいな?」 「はい…」 安本さんには、世話になってばかりだ。この…カフェ安に泊まらせてくれた事もそうだけど…こないだの…あの事も… 「相模野さーん」 俺が考え事をしていると、耳の鼓膜が破れそうなくらいの大きな声で呼ばれた… しかも…耳元で… 「なんなんだよ!!声がデカすぎるんだよ!!」
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