27人が本棚に入れています
本棚に追加
買い物から戻ったアニキは、興奮ながら オヤジに話をしている。
オヤジってのは、いつもおいらにギターを弾いてくれる、アニキの同居人で、アニキとは
【つがい】らしい。
【繁殖】はしなかったみたいだけど。
「いやぁ~、嬉しいなぁ。こなきじじいがいたぜ。半年ぶりか……。」
【こなきじじい】???
「ふふふ、運命の人だかんな。」
あれっ?運命の人って、ギターオヤジじゃないんかい?
「【こなきじじい】ってのはな、八百屋のじじいでさ。とんでもねぇ場所で、ひょっこりお目にかかる奴なんだ。」
そんで【運命の人】なんかい?
「一ん日 三回も、偶然会ってたのにさ、最近全然会わねぇから、心配してたんだよ。」
アニキは楽しそうに 料理を始めた。
「へへっ、嬉しくて いっぱい買っちゃったぜ。茄子だろ、柿だろ…。」
「知ってっか?
【秋茄子は嫁に食わすな】
って言うんだぜ。」
ふ~ん、てことは この家にゃ嫁はいねぇんだな。
「うまいんだぜ、茄子。大好きだ。揚げ浸しにすっかな。」
あっという間に 茄子を作っちまうと 次は、鶏肉・コーン・長ネギを炒めて 最後にレタス入れて炒めてる。
最初のコメントを投稿しよう!