秋だぜ

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買い物から戻ったアニキは、興奮ながら オヤジに話をしている。 オヤジってのは、いつもおいらにギターを弾いてくれる、アニキの同居人で、アニキとは 【つがい】らしい。 【繁殖】はしなかったみたいだけど。 「いやぁ~、嬉しいなぁ。こなきじじいがいたぜ。半年ぶりか……。」 【こなきじじい】??? 「ふふふ、運命の人だかんな。」 あれっ?運命の人って、ギターオヤジじゃないんかい? 「【こなきじじい】ってのはな、八百屋のじじいでさ。とんでもねぇ場所で、ひょっこりお目にかかる奴なんだ。」 そんで【運命の人】なんかい? 「一ん日 三回も、偶然会ってたのにさ、最近全然会わねぇから、心配してたんだよ。」 アニキは楽しそうに 料理を始めた。 「へへっ、嬉しくて いっぱい買っちゃったぜ。茄子だろ、柿だろ…。」 「知ってっか? 【秋茄子は嫁に食わすな】 って言うんだぜ。」 ふ~ん、てことは この家にゃ嫁はいねぇんだな。 「うまいんだぜ、茄子。大好きだ。揚げ浸しにすっかな。」 あっという間に 茄子を作っちまうと 次は、鶏肉・コーン・長ネギを炒めて 最後にレタス入れて炒めてる。image=461058055.jpg
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