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「こら、動くなって!!」
「痛っ、いっ痛ぇなもう~~。」
ほれみろ。やだってさ。
あいつ いきなり噛むからな。
アニキの手は、あいつが噛むから傷だらけだ。
アニキは全然平気だけどね。
「今日はいい日だぁ。飲むぞぉ~。」
って、いつも飲んでんじゃん。
アニキは ぐびぐび牛乳入りの酒を飲みながら、オムライスもどきを食っている。
みそ汁に茄子にオムライス、それに牛乳酒かぁ。
アニキらしいメニューだぜ。
「今日は こなきじじいに会えたし、こないだはな、久しぶりに
【野良猫ちゃーくん】
に会えたんだ。」
「嬉しいなぁ。生きてたんだなぁ。」
おいらにゃ、猫ってモンがわからんけど、アニキは本当に嬉しそうだ。
そっか、もしかしたらさ、大分前にいなくなった、真っ黒なモノマネ野郎や、嫁に行った、でかいばぁさんも、ひょっこり帰ってくるかもしんねぇ。
ばぁさんにゃ、誰にも内緒で
【うまい秋茄子】
食わしてやろうぜ。
あれっ?何だかアニキ、寂しそうだ。
大丈夫。心配すんな。
ばぁさんにもあいつにも、いつかきっと会えるさ。
楽しみにしてようぜ。
なぁ、アニキ!!
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