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異次元体対応作戦学校、ウエストゼネティックス。
「でかいな……」
正門の前で、少年が呟く。
黒い髪に端正な顔立ちをした少年だ。ウエストゼネティックスの制服を身に付け、肩からエナメル製のバッグを下げている。
「はじめまして。イザヨイ・タクミ君」
声を掛けられ、タクミは声の主を見る。肩口で切り揃えられた髪型の少女が、にっこりと笑みを浮かべていた。
「私は、生徒会長のシフォン・フェアチャイルドと申します。校長室に案内しますわ」
「あっ、どうも。よろしくお願いします」
綺麗な人だな。
タクミはそんな事を思いながら、ウエストゼネティックスに足を踏み入れた。
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