その名はウィザード

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「学年順位を決める模擬戦ですわ。ただ、実戦を想定して行われますので――」 「ちっ!!」  シフォンの言葉を遮るように、一人の少女が空から降ってきた。正確には、校舎の天井を破壊して、だ。  赤紫のツインテールをした少女だ。そして…… 「えっ……?」  それを追うようにして現れた少女を見て、タクミは驚く。  長い金髪に、青い瞳。大人びたその容姿に、見覚えがある。幼少期イギリスで出会った、可憐な少女―― 「サテラ……?」  タクミは金髪の少女の名を呼ぶ。  サテラと呼ばれた少女は、振り返ると驚いた表情になった。
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