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「タク、ミ……?」
サテラ……サテライザー・エル・ブリジット。忘れもしない。短い期間だが、二人で遊んだ仲だ。両親の仕事の関係で、各地を転々としていたタクミの数少ない友達だ。
「どうして……タクミが……」
サテラは、明らかに動揺していた。右手に持っていた大型ブレードを地面に落とし、おぼつかない足取りでタクミを避けるように後退る。
「隙ありですわ!」
ツインテールの少女が動く。少女の背中。そこから生え、まるで意思があるかのようにうごめく無数の鎖。鎖の先端にある牙のような突起物が、サテラに襲いかかった。
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