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「があっ!」
突起物の一つが、サテラの顔に突き刺さる。右目だ。サテラの右目が、ツインテールの少女によって潰された。
「ぐうっ……」
サテラはその場から飛び退き、タクミの側に着地した。顔の右半分が、血で赤く染まっている。
「サテラ!」
タクミは考えるよりも先に、サテラの怪我の具合を確認する。酷い怪我だ。サテラに……友達にこんな怪我を負わせるなんて……許せない。
「イザヨイ君、離れなさい! 彼女は……サテライザーさんは!」
シフォンの言葉は、怒りで周りが見えなくなったタクミには届かない。
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